AKENO OBSERVATORY
Institute for Cosmic Ray Research
University of Tokyo
Last modified: 2017/09/06
明野観測所 では、宇宙線の中でも、 非常に高いエネルギーの宇宙線が大気に突入してひき起こす 「空気シャワー」と呼ばれる現象を捕らえ、宇宙線が宇宙の何処で、 どのようなメカニズムでそのような高いエネルギーにまで加速されたのか、 源からの伝播中に携えてくる宇宙空間についての情報、 また人工加速器では及ばない高いエネルギー領域で原子核同士が 衝突すると何が起こるか等の研究を行ってきました。
「 広域空気シャワー観測装置 (AGASA) 」は、 平成 2年から平成 16年まで世界最大の空気シャワー観測装置として 運用を行いましたが、その観測は米国ユタ州に建設し、 2008年より全稼働した、より大規模な複合装置 「 Telescope Array (TA) 」に引き継がれています。 現在、明野観測所は、宇宙線研究所の共同利用の諸設備として、 いくつかの研究、開発、組立、試験などに活用されています。